ニホンジカの肉(脂)質

夏鹿(特に牡鹿)の脂乗りがいいのはハンター特に有害駆除活動に参加している者の間では有名である。

そんな中でも本州よりも北海道に生息しているエゾシカの肉質評価が高い。

これは牛と同じようななだらかな丘陵地(草原や牧草地)で比較的ストレスフリーで生息しているからだろうと推測される。

エゾシカは本州のシカよりも一回りも大きい個体が多い。

遺伝的に異なる種だから、当然であろうという批判もあるだろうが、ここではそこまでは言及しない。

霜降り牛みたいなサシが入る鹿肉を好む愛好家にとっては最高の食材である。

その一方で、牛を食べているみたいと表現する者も一部いるのが事実である。

翻って本州の鹿はというと、どうだろうか?

肉質を決めるのは運動と食事が重要なポイントになる。イベリコ豚がいい例である。

山岳エリアに生息することが多い本州の鹿にとっては笹薮が減少した現代で、食べれる下草を求めて遊牧している状態であろう。

ひとつの興味深い話をこの前聞いた。

クマザサが繁茂しなくなってから、(本州鹿の)肉質が落ちたと

個体数増加による笹薮の減少はこんな所にも影響している可能性がある